チョーク・やかん・中学生。

いたずらで学校のやかんにチョークを入れた少年が、補導されたと言うニュースを見た。やかんは昼食前にお茶が淹れられ教室に置いてあったもので、そこに新品の黄色のチョーク1本を二つ折りにして半分をやかんにぶっこんだらしい。「うえぇ!そんなことで補導されんの?そのうえ全国区のニュースになるの!?」とビックリしたが、どうもそのお茶を飲んだ生徒達が腹を壊し、入院したのだそうだ。それで大事になり、警察まで出てくる事態になってしまったらしい。


ここ10年くらいで、テロだの毒物だのなんだので、世の中全体が何かあるとすぐビックリして大げさな対応をしてしまうようになった。それで大事に至らないことも多々あるだろうから、それが悪いというわけではないのだけれど、10年前ならこの事件(てほどのことか?)もこんなに大騒ぎにはならなかっただろうに。停学ぐらいにはなったかもしれないけど。
そもそも、やかんの中のお茶に黄色い粉が浮かんでいたというから、その時点で子供のいたずらで誰かがチョークぶち込んだな、くらいのことは考えて対応しろよ。警察に連絡って・・・。担任を始め、この学校の教師陣がバカばっかりだったんだろう。

調べに対し、「やかんからチョークが飛び出してきたら、みんなが驚くと思った。本当に悪いことをしてしまった」と涙を流しながら反省している様子という。
同署員が5日午後、同校の生徒から事情を聴いていたところ、男子生徒は「僕がやりました」と話したという。前日から食事が取れず、寝られないほど動揺していた。(2005/10/06 NIKKEI NET)


同署は混入物をチョークのみと断定。署員が被害に遭った学級の生徒から一人ずつ事情を聴いたところ、男子生徒が「こんな大事になるとは思わなかった。本当に悪いことをした」と泣きながら謝罪したという。(2005/10/06 神戸新聞ニュース)

バカといえば、この子も、ものすごくバカだけど、ものすごくかわいそうに。
多分、「ウエッ、まじぃ、なんだこれ?」とか生徒達が騒いでいた頃は、まだニヤニヤしていたのかもしれないが(この時点でもう青ざめてる気の弱いやつかもしれないけど)、そのうちに「おなかが痛い」と言い出すやつが出てきて「僕が冗談でやりました、アッハッハ。」とは言い出しにくい雰囲気になり、教師がやってきて、救急車がやってきたりし、警察に連絡がいった時点でもうどうしていいかわからなくなったんだろう。
多分、チョークが溶けるとは思っていなかったんだろうな。そこがまず計算違いだったんだろう。
「傷害の非行事実で補導し、神戸市児童相談所に通告」だって。あーあ。

やかんや茶を注いだコップには黄色っぽい粉状の異物が残っており、通報を受けた生田署が県警科学捜査研究所で鑑定した結果、チョークの粉と判明した。同署は何者かが意図的に入れたとみて、傷害などの疑いで調べている。
一方、生徒らを診察した同病院は、コップに残っているのが確認されたチョークの粉について、「成分上、おう吐などの症状は出ないはず」と説明。同署などは、ほかの物質が含まれていないか、茶の成分の詳しい鑑定を進めるとともに、症状を訴えた生徒や教師などから事情を聴く。(2005/10/05 神戸新聞ニュース)


神戸市内の中学校でやかんの茶を飲んだ生徒十二人が腹痛などで入院した事件で、生田署は五日、やかんにチョークを入れたとして同中学二年の男子生徒(13)を補導し、児童相談所に通告した。入院した十二人のうち八人は同日、退院。腹痛などが治まらない女子四人が、経過観察のため入院を続けた。(2005/10/06 神戸新聞ニュース)

てことは、精神性のものですよね?ショックで一時的に気分が悪くなったり腹が痛くなったりは、気の弱い子ならするかもしれないけど、未だに腹痛が治まらないって。正体不明の粉だった時ならともかく、今はもう「チョークだった」つってんだから、いい加減腹治せよ、女子。なお、退院した8人は全員男子。さすがに男子は、原因が同級生のいたずらのチョークの粉と言われちゃ恥ずかしくて入院してられないみたいですね。


あ、そういえば、小学生のときに、給食の牛乳の賞味期限が切れていたことがあった。なんか不味いんで気になって、担任に「なんか苦い」と宣言した上で見てみたら、賞味期限が切れてた。他にもクラス内で10人くらいの牛乳が同じ賞味期限のものだったけど、私が言うまで誰も気づいて無かったよ。言われなきゃ気づかないのに、後から気分悪くなったりする子供いるんだろうなあ。あのときもいたんかなあ?



長くなるけどいいや、神戸新聞のサイトの記事全部コピペしよ。経緯が良く分かって、おもしろかったから。

茶に異物、12生徒入院 チョークの粉が残留 神戸  2005/10/05


四日午後一時十分ごろ、神戸市中央区楠町の市立楠中学校(加地公男校長、二百八十九人)の二年三組で、昼食に出されたやかんの茶を飲んだ生徒十四人が、相次いでおう吐や下痢、微熱などの症状を訴え、全員が隣接する神戸大医学部付属病院で診察を受けた。いずれも軽症というが、経過を見るため、うち十二人(男子八人、女子四人)が入院した。

 やかんや茶を注いだコップには黄色っぽい粉状の異物が残っており、通報を受けた生田署が県警科学捜査研究所で鑑定した結果、チョークの粉と判明した。同署は何者かが意図的に入れたとみて、傷害などの疑いで調べている。

 同署や同校によると、昼食時間中の午後零時五十分ごろ、学校が用意した茶を飲んだ男子生徒一人が「変な味がする」と担任の女性教諭(46)に訴えた。担任がコップの底に黄色っぽい粉状の異物がたまっているのを確認。やかんにも同様の異物が沈殿していたため、職員室に持ち帰った。

 約二十分後、この男子生徒が腹痛を訴えたのをはじめ、同様の症状が出た生徒が相次ぎ、放課後の午後四時ごろまでに茶を飲んだ十四人全員が同病院で診察を受けた。

 同校の説明では、昼食の茶は、管理員室で男性管理員がクラスごとのやかんにティーバッグと湯を入れて用意。当番の生徒が教室に運び、各自が持参したコップに担任が注いで飲んでいたという。やかんが置かれる管理員室の棚は、昼休みが始まる午後零時四十分まで、取り出し口の戸に鍵がかけられている。管理員は「茶を用意した時には異常はなかった」と話しているという。

 一方、生徒らを診察した同病院は、コップに残っているのが確認されたチョークの粉について、「成分上、おう吐などの症状は出ないはず」と説明。同署などは、ほかの物質が含まれていないか、茶の成分の詳しい鑑定を進めるとともに、症状を訴えた生徒や教師などから事情を聴く。

男子生徒を補導 神戸の中学チョーク混入  2005/10/06


神戸市内の中学校でやかんの茶を飲んだ生徒十二人が腹痛などで入院した事件で、生田署は五日、やかんにチョークを入れたとして同中学二年の男子生徒(13)を補導し、児童相談所に通告した。入院した十二人のうち八人は同日、退院。腹痛などが治まらない女子四人が、経過観察のため入院を続けた。

 同署は混入物をチョークのみと断定。署員が被害に遭った学級の生徒から一人ずつ事情を聴いたところ、男子生徒が「こんな大事になるとは思わなかった。本当に悪いことをした」と泣きながら謝罪したという。

 調べでは、男子生徒は四日の昼食前、「チョークが(固形のまま)コップに出てきたら皆、驚くだろう」と、教卓にあったやかんの口から、二つに折ったチョークの半分を入れたという。

 チョークは熱い茶に溶けてしまったとみられ、次々に患者が出て、言い出せなくなったらしい。

 同校は五日夜、緊急保護者会を開き、経緯を説明。その後の記者会見で、校長は「生徒がしたと聞き、驚いている。大変残念。安全に一層心がけるとともに、(男子)生徒がスムーズに戻ってこれる雰囲気づくりにも努めたい」と述べた。

最後の部分が救い。



私は中学生のとき、くだらないいたずらばかりしていて大部分の教師に大いに嫌われていたので、この話はなんか妙に気になった。